「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」の著者、百田尚樹さんが、これは私の最高傑作だと帯に書いてあったので手に取ってみました。

永遠の~や海賊と~は本も読み、映画も見てとても面白かったし感動しました。

 

この本を読み始めたとき頭の中にずっと「?」がありました。

なぜカエルなんだ?

アマガエルのソクラテスとロベルトが、凶悪なダルマガエルに襲われ国を飛び出します。

平和で安住の地を求めて旅をしていく中で「ナパージュ」にたどり着きます。

 

ナパージュは、ツチガエルの住むとても平和で豊かな国のように思えました。

しかし、一風変わった掟を頑なに守り続けるあまり、ある事件に見舞われます。

 

国の存亡、カエルたちの命に関わる大きな問題です。

しかし、どんなことがあっても掟を破ってはいけない、掟さえ守っていれば助かると言い張るものと、そんな悠長なことを言っている場合ではない、掟を捨てて戦うべきだというものに分かれ、国の中で争いや混乱が起きます。

そうこうしているうちに、ウシガエルに占領されナパージュは滅んでしまいます。

 

最後まで掟を守ろうとした一部のものは、占領したウシガエルにこびへつらい命だけは助かりました。

反対したツチガエルたちは殺されるか食べられるのを待つ奴隷になります。

 

その他の掟を信じていたツチガエルたちもウシガエルたちに食われるか殺されることとなります。

哀れなのは、ウシガエルたちにもてあそばれ、手足を食いちぎられても、掟を信じていれば大丈夫だと死んでいった者たちです。

 

さて、この物語ですが、現在の日本についての皮肉を込めたお話なのではないでしょうか?

憲法第9条はどうなんだと。

 

また、大衆の心理についても警鐘を鳴らしています。

多くの人たちは、自分の意見を持たず声を上げることをしません。

権力の強いものがこうだ!と言ったものに対し盲目的に信じ、みんながそう言っているんだから間違いないと疑うことをしません。疑問に思っていても声にすることができない人がほとんどです。

真実は何なのか、自分はどう思うのか。

本当にそれでいいのか?

 

世の中の常識と思っていることや暗黙の了解みたいなものに対し、疑問を持ってみると新しい発見があるかもしれません。

そんなことを考えさせられる一冊でした。